2017年9月18日東京オープンセミナー

概要
東京にて阿吽会のオープンセミナーを開催致します

テーマ:養成と実践
相手が感知できない崩し、またそこからの身体運用

  • 日程:2017年9月18日(月・祝)
  • 場所:中野区立武蔵台小学校 体育館(アクセス情報)
  • 時間:13時00分~17時30分
  • 費用:6000円(会員:5000円)
  • お問合せ&申込み:問い合わせフォームにて受付。

セミナー内容
「武術的な身体作りとは何か」を学び、身体運用の深化へと繋げていきます。
原理習得の鍛錬法を活かした形で実践していける身体術、
武術の原理からの相手が感知できない崩し、徒手格闘術を学びます。
未経験の方から経験者まで、幅広くどなたでも楽しく深く学べる内容となっています。

その他

  • 参加資格:18歳以上の健康な男女。武術・格闘技の未経験者でも可。
  • 服装&持物:動きやすい服装(金具のついていないもの)、室内履き、飲み物、タオル等

懇親会
セミナー後は居酒屋での皆様との交流を兼ねた食事会を予定しています。(費用3000円程度を予定)
ご都合のつく方は是非奮ってご参加下さい。
※出欠はセミナー途中の休憩時間までに人数確認をさせていただきますので、ご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。

2017年4月8日 ドイツの方々との武術交流会

2017年4月8日、ドイツの合気道家のオーバン先生とその生徒達ご一行が阿吽会の通常稽古に参加されました。オーバン先生は阿久澤先生の海外でのセミナーに参加されたり、セミナーを企画してくれたりした事もある方です。
今回の参加者には阿吽会メソッドを初めて体験された生徒さんもいましたが、互いに楽しんで手合わせしたり、良い武術交流になりました。

写真提供:Olaf

スケジュール

下記のカレンダーで毎月のスケジュールを更新しています。

クラス案内

  • 木曜日:17:30-20:30
  • 土曜日:17:00-20:00
  • 月一回、六尺棒

セミナー及び特別イベント、その他の情報もホームページ上でご案内しています。

持ち物・服装

  • 服装:胴着、または動きやすい服装
  • 靴:室内履き(裸足も可)
  • タオル等は各自でご持参ください。

教室案内

クラス日時

武術クラス:

  • 木曜日:17:30-20:30
  • 土曜日:17:00-20:00
  • 月一回、六尺棒:毎月のスケジュールにて確認

セミナー及び特別イベント、その他の情報も決定次第ホームページ上でご案内致します。
毎月のスケジュールは下記のカレンダーでご確認下さい。

クラス内容

  • ウォーミングアップ
  • 武術体としての身体構造及び原理を認識した基盤作り
  • ソロ&パートナートレーニングによる鍛錬法と基礎訓練
  • 応用としての接触技術と適応訓練

練習場所

東京都内、練馬区近郊

阿吽会の練習場所やアクセスについては、場所の変動がありますので、会員の方は連絡メールでの確認を、新規及び体験等の方はお問合せフォームにてご連絡ください。

月次スケジュール

下記のカレンダーで毎月のスケジュールをご案内しています。

持ち物・服装

  • 服装:胴着または動きやすい服装
  • 靴:室内履き(裸足でも可)
  • タオル等は各自持参ください。

詳細はスケジュールページを参照。

月会費・コスト

  • 入会金、月会費はお問い合わせ下さい。
  • 武術クラスは入会時にスポーツ障害保険 1850円/年(1年間掛け捨て、毎年3/31更新)にご加入いただきます。

問い合わせ

武術クラス、体験レッスン要望またはその他のお問い合わせはお問合せページからご連絡下さい。

武術への応用

「武術」

鍛錬に鍛錬を重ね本質的に深く練り上げ、時間と工夫をかける地層的部分が”術”という言葉で表現されます。 ここでは様々な経験や 認識を開放し自己 そして内部と外部の訓練とが陰陽のバランスのごとく融合調和し整うことが武術の原理だと思います。

武術は複雑ではなくいたってシンプルですが、シンプル=単純という意味ではありません。 表面上はシンプルに見えても内側では繊細かつ緻密で複合的な動きをしており、それが一つにまとまっているのでシンプルに映ります。 つまり、一つ一つを緻密に練り上げ、体の各部位を瞬間的に統一して動けるようにしていかなくては本当の意味での ”術”とはなりません。

表面の形だけをいくらまねても 内側の動きは真似することができません。 また、武術はルールが決められた格闘技やスポーツとは視座が異なることを理解し意識を変える事も重要となります。

練習としての「形」にとらわれてもいけません。方法論の形を作ってもいけないと思います。武術の本質は千変万化に身体が対応する様、研究と訓練を自発的に継続していかないと、 動きの”勘”や質の転換は難しいからです。

結局のところ、”術”とは人間の知恵であるため、さらに変化し続けると思います。 自己の不完全性を認識し自分で開拓していかなければ体得するのは難しく、 本当の意味での極意とは頭(自分で工夫する)と身体(体作り)を包括した鍛錬を継続できる事だと切に感じております。

接触訓練2

「力の入出力・立ち方・歩き」等による訓練の、制限された動きから身体の微細な感覚を学んだ後の次のステップでは、より自由度の高い動きの中で武術の理に適った身体創作を意のままに運用していけるようにします。

  • 定歩

まずは足の動きを固定した所から自由に相手を崩していきますが、足が固定されているため足を引っ掛けるような足技に頼らない状況ができ、「立つ」「身の収め・復元」という認識が必要になります。また、動く相手に対しての力の伝達、受け、変化に共なって動いていくための身体運用の訓練でもあります。

  • 活歩(アプリケーション)

定歩から自由に足を動かす事により、体の移動や歩の進め方、相手と自分の位置関係も意識しながら接触訓練1や定歩で培った身体運用をもって、相手に影響を与えるようにします。

対人での練習からは、自分自身の力みや身体使いの修正点を見出し、さらに身体創作を深化させていきながら、その先の『術』(ルールなどの特定の試合とは異なり、体を絞りそぎ落とす術理・武術)へと繋げていく事を目指します。

接触訓練1

静的トレーニングで認識した姿勢や構造から「肉付け」をしていくように、対人における接触訓練の中で身体の運用や自分の体を保ち、相手の動きを感じ取っていけるようにします。

  • 剛柔の法

ここでは剛柔の法による武術としての「力」をつけ、体の内外を一致させていくようにします。
剛と柔は本来一つであり表裏一体なので分けることは出来ません。 陰陽図を見ても分かるように、陰の極みには必ず陽の始まりがあり、陽の極みには陰の始まりがあり、両方が混ざり合い連綿と続いています。 剛と柔の極みを鍛錬することで 剛柔を身体で理解し体内に培い調合していきます。

また一般的な力と武術的力の性質の違いを認識して動きの身体運用を習得していかなければ武術を体現する事は出来ません。

鍛錬は形をなぞるだけでは意味がなく、体を動かす原理に基づいた動きでなくては 武術の身体運用にはなりません。 体全体で運用し各関節・筋肉群が総合的にまとまった動きが相手に合理的に作用できるように訓練することが とても重要になります。

そしてそのための対練の第一ステップとして、制限した動きの中で武術としての「力」を相手に伝え、また受け取っていく訓練を行います。

  • 入力・出力の訓練(PUSHOUT・対人での馬歩)

「立つ」という形(フォーム)から人間の自然な姿勢を理解して、重力及び重心を感じとる事により得られる 無駄がない身体の置き方を調整します。 体幹部や骨格構造、股関節の収まりを整えて身体の基本認識を探り、 相手との接触から、自分の軸のありかた・身体の調和・重心の置き所などを理解します。

ここでの訓練は、自己の内部の調節及び身体の細分化を理解するシステムと言えます。 剛柔の鍛錬により、トルク的に最小限の働きで最大限の効果を生み、相手に影響を及ぼすよう練習していきます。

  • 歩き

武術における「歩き」には、「足に依存しない」という要素が含まれ、そのための身体運用を相手と接触しながら歩く事で「足に依存しない」とはどういう事かを理解し、そのための重心の運び方、正中線を出す、という事も認識していけるようにします。
また、対人で行う事で押し合う事なく、ぶつからない力の伝達および受け取り方も学んでいきます。

基盤作り

阿吽会では、武術に必要な身体を認識する訓練を最重点に行っています。

“自然体を知る”

この過程で大切なことは、より多く複雑に鍛えるのではなく本来の自然体を知り、いたってシンプルな状態に身体を削ぎ落とし整えることを学びます。

その一環の各々の鍛錬の中で要求される姿勢を通し、自分の身体の力みや癖等を知り、無駄を省くように修正していきます。そして身体の方向を整えながら武術として必要な身体の動きや感覚を身につけていきます。

この基本となる正しい姿勢をとる事は、身体の土台作りや正しい肉付けをしていく事に繋がっていきます。そして動作と呼吸によって身体をゆっくり練り、武術としての自然体の動きを総合的に練り上げていきます。

以下、阿吽会で行っている基盤作りの一例です。

 

  • 静的トレーニング

静的トレーニングは力の構造フレームの中で働かせなくてはいけない部分を認識し、動くために動かないという身体の相反するシステム、さらに身体の収め方を理解します。

  • 馬歩・天地人

馬歩や天地人では「身体統一」を意識します。
これらは身体を強く繋げるだけでなく 体幹バランスの認識、身体の軸や各関節(股関節など)の調整を含めた練功方法で、深くやりこむことにより、体軸の上下左右のつながりや身体の全体性、力の作用・反作用、戻る力と入る力を認識する訓練にも適しています。

  • 四股

基本の四股から身体内部の認識訓練に沿う形にアレンジした四股を行っています。
基本の四股では三軸の意識から入り、アレンジしたものでは重心や正中線に焦点を当て内部の意識を深めた内容になっています。

  • 身体軸

身体の上・下を一致させる体軸歩法訓練。ここでは足の置き方・歩き方を含め”歩”の運用を理解し、相手との間合い・空間等を学習します。

  • 六尺棒・剣

六尺棒を用いた鍛錬や、剣の動きを確認しながらの練功を行う事で、姿勢や動きの原理を知り、確認していきます。また自分の姿勢や身体操作が正しいものになっているかを測る上でも大切な訓練です。

阿吽会の武術とは

練習要諦

武術(武道)を通じて日々修練/鍛練に精進している方は今日沢山いらっしゃると思います。 武術の鍛練を行うことは、肉体を含め精神的にも自分自身を知る上での一つの道であるとも言えます。 なぜなら、一つの物事を追求することによって発見される様々な事柄や生み出される知恵・工夫が、 強い意思の力によって、その本質を体現するための創意工夫が、面白さにつながってくるからです。

武術に必要な身体を養い、武術の基盤となる原理に基づいた武術体を練り上げ、 接触訓練により身体運用を習得して体使いを学び、絶え間ない訓練と工夫を経て地層的に厚く積み重ね 「術」を体得すべく深く鍛錬して行きます。
武術の修行を通じての「智慧」は人間が自分自身に置かれた環境や境遇に上手く順応する能力及び自然の変化に応じ 調節する力を得ることが武術の真理とも感じております。

武術について、強い弱いの解釈・意見はいろいろありますが、技術を習得してなおかつ戦いにおいて体現できる様になるには、自己鍛練と経験を通じて 身体的感覚をつかむ必要があります。 本質を理解し会得するには相応の時間を必要とするので、たえまない研究・工夫が必要であり、 強い弱いはその過程での結果に過ぎません。

スタイルや流派をこえた人間の独創的な創造(修行)が武術を通じて意識されるべきだと思っております。

阿吽会武術クラスでは、 形骸化した型練習やパターン化された技の練習には重点をおいていません。 基本的に自律(自立)を目指し個々が問題を探し吸収できるような身体を作り武術体に躾ける為に次のようなカリキュラムを取っています。

  1. 基盤作り:身体原理の認識
  2. 接触訓練1:対人への力の運用
  3. 接触訓練2:徒手格闘・散手・散打等
  4. 武術への応用:上記の活用